今年は登山を本格的に始めて、早や48年
キタルプスに来る道、登山装備の進化と軽量化
そして
登山そのもののスタイルも変わりました
室堂から雷鳥沢に向かう途中のみくりが池まだまだ
冬の様子です
立山、剣エリアは日本海に近く「剣立山連峰」積雪量も穂高に比べ
格段と多いですが
峰に出る日当たりのいいところは夏道と雪道が交差します
これが厄介です。
剣澤に入ると「猫が横たわる」雪渓の図柄に出会います
ベースキャンプの剣沢まであと少し
僅かな土地面にテントを設営します。
一人用テントで水を入れて総重量15KG程度です。
これが40年前なら25KGはあり単独では厳しくなります。
山では欠かせない最近の僕の山料理兼つまみ
湯せんしながら「濃い味付けを薄めつつ、スープをつくりつつ、大好物の餅を柔らかくします」
自称オリジナル「山岳余裕餅餅料理」水は一部雪を溶かします。
山小屋は未だ営業していませんので担ぎ上げます「ビール」も。。。
有難い、
今日も快晴です。剣澤を下ると平蔵谷と長次郎谷、尾根
マイナーピーク、八峰は神々しく視えます
今日の足元は12本歯のアイゼン通称、出っ歯と呼びます
最近、雪を視たら(雪を歩くのに)アイゼンを履く人が居ますが
本当は「岩と氷」の混在もしくは滑落防止のための物
僕は、雪を視たらアイゼン付けるのは間違いと思っています。
なるたけビブラム底(靴底)のままキックステップで歩きます。
滑落防止のアイゼンであって滑り止めではないからです。
雪渓の確度は概ね35度程度、ここではトラバース(横切り)します。
胸躍る、登攀意欲が湧きます。「慎重に行きます」
長次郎のバリエーションで責めるか
尾根沿いで行くか思案、判断、決断、実行この
ルートファイティングが好きです。
ちょっと気がかり午後から天気が崩れそうです
慌てない。奢らない。腐らない。
しばし休憩、「あ~~~~しんど」
精神と体力にギャップを感じます。
ザック装備、ポール、ピッケル(滑落防止道具)
ヘルメット、ツエルト(簡易軽量テント)非常食を担いでます。
雪と岩が混じります。夏道にアイゼンは危険です
着かれますし這松にツァッケ(刃)が刺さり足元を取られます。
もう間もなくです。
天候が崩れだしてきました。
退路の確保を考えます。そんなとき
山へのホームシックにかかります。名残惜しいのです。
OJDA山で繰り返します
観察>判断>行動>実践
日が陰りだし
意外と時間が掛かっています。
この雪はこれから解け 夏の雪渓になりますが
日本で初めて氷河を認知されたエリアでもあります。
もう何度この山に来たことか
いつも表情が違います
きっと30回は春夏秋冬と来ています。
「吾れ日に吾が身を三度省みる」
休みの間、はたらいてるみんなありがとう!