淀川の土手を車で走っていると、川沿いの戸建ての屋根が多く立ち並んでいるのが見えます。
寝屋川、高槻、まだまだブルーシートが張られたままの家が多く見られますね。
2018年、大阪の地震の爪痕は今なお残り、復旧に向けてしばらく時間がかかるだろうと感じます。
その頃からも痛烈に感じていたのが「工務をやってくれる人がいない。。」
困られたお客様の連絡にも、特に外構廻りの職人さんがおらずスバヤイ対応が出来ない状態が長く続きました。
「被害件数が多すぎて職人さんが足りていない」それもありえるのですが、肌で感じるところは
「そもそも、この大阪の規模に対して職人さんが足りていない」というもの。
台風などの災害の直撃も少なく、工場で作るプレハブのような家ばかり作っている間に随分脆弱な街に。
「現場で発生する費用を嫌がり」「現場でつくる職人さんを育てることを怠り」「現場力が低下」
そして「現場解決力」を失ってきたのだろうと感じていました。
街がこういう状態なので、小さな建築の現場、リノベーションの現場でもその現象が波及していっています。
繁忙期ともなると職人さんの取り合い。
価格が不安定になるのも怖いですが、何より手が荒くなってしまうのが一番怖い。
もの創りの楽しい精神は崩れ去り、時間に追われることにも繋がってしまいます。
(けん玉を使って垂直の確認。下げ振りの役割を果たします。)
そのあたりから、より顕著に感じ始めた大阪のもの作り、建築やリノベーションの「未来への不安」。
外国の人達がもっと現場に介入してくるのか?はたまたロボットやAIなどがとって変わってくるのか?
どちらにしても単純にお金に換算、作業にしてしまい、楽しさを手放してしまうはずです。
お金から考えるのではなく、もっと根本的なところから未来の工務を創造していかねばならないと。
空間が人間に与える影響がどれほど大きいか長くこの仕事をしていて痛感します。
画一化された空間から抜け出そうとしつつあるに日本人。
そしてその大きな手段として活躍するリノベーション。
そのフィールドで遊び心を忘れず、もの作りを楽しみ、打ち込み、そして自分以外の人のことを考えることが
出来る人を育てる。その好循環を生み出す工務店を作ろう。それが「けん玉工務店」です。
リノベーションの工務を昔ながらの明日の不安を感じる日当を止め、未来への安心を感じることができる月給へ。
職人さんという縦割りから脱却、円を描いてチームの輪で作り上げていく。
そんな仲間をこれから探していきたい思います。
この一か月、けん玉工務店を打ち上げて既に集まった仲間と工務に従事。
少しずつ設計したものが自分の手で形になっていく。やっぱりこんな楽しいことはありません。
スペシャリストは大勢揃っています。その技術を絶やすことのないよう好循環の輪の中に。
多能工を良しとして、完成するまでの歯車の一つになるのではなく、最初から最後までの関わりでもの作りの
本質を共有していきます。そうすればもっと良いものができ、もっと良い仕事ができます。
令和元年設立でまずは「けん玉工務店説明会」を開催!(※下記クリックするとけん玉工務店説明会にとびます。)
男性、女性関係ありません。未経験でも大丈夫ですし、主婦の方など時間が限られている方でも大丈夫です。
「ものを作ることを喜びと出来る人」お待ちしています。
株式会社シンプルハウス
専務取締役 大畑充弘