「ご存じですか?木象嵌の世界」

 

ルネッサンス時代に家具や建具などのインテリア装飾技術として芸術性を高めて大きく発展した木象嵌(もくぞうがん)細工。20世紀初頭までは様々なスタイルの象徴として受け継がれてきたものの、今ではイタリア国内でも滅びゆく技術として職人が減少しています。

 

 

 

「フィレンツェで木象嵌専門の技術を継承している日本人」

 

そんな状況の中、フィレンツェで唯一の木象嵌専門店の工房をしているのが望月さん。

今回望月さんの作品展示及び小物の販売、そして生の声を聴くべくトークイベントを開催させて頂くことになりました。

 

 

望月貴文(Takahumi Mochizuki)/木象嵌細工アーティスト

1979年/東京出身

大学卒業後、インテリア専門学校を経て家具メーカーに営業として就職

2007年に退職し渡、フィレンツェへ

2008年よりアンティーク家具修復職人

❝レナート・オリヴァストリ❞に師事し、家具修復とともに木象嵌細工の技術を学ぶ

2014年、フィレンツェ・サンフレディアーノ地区に自身の象嵌細工専門工房をオープン

伝統的な技術を活かしつつ靴木型の複雑な曲線に木象嵌を装飾したり、ランプシェードを作るなど

新たな木象嵌の可能性を追求しています

 


 

【3日間のイベントスケジュール】

 

 

 

三日間を通して、望月さんの作品展示販売をさせて頂きます。

その中で、8日と9日の二日間は特別イベントをご用意。下記をご確認頂き、ご予約を承ります。

 

最終日の10日は販売をメインに、望月さんとの交流を楽しんで頂けたらと思います。

※最終日は18時closeとなります。

 

 

12/8(金)「フィレンツェの家具や住宅事情/トークイベント」  

 13時~14時半/参加費無料/定員20名(座席はご予約頂いた方を優先させて頂きます。)

 

 

古い街で知られるフィレンツェでは家具や住宅は新しいものを創るのではなく修復するもの。

日本とイタリアの違い、ここで生活をしている望月さんの視点でお話を聞かせて頂きます。

※ファシリテーターとしてシンプルハウスの大畑が日本の住まい創りの違いなど、リノベーションに関わる部分など掘り下げさせて頂ければと企んでおります。

 

 

 

② 12/8(金)「Restauro 未来へのリノベーション/トークセッション」

 17時半~19時/参加費無料/定員20名(座席はご予約頂いた方を優先させて頂きます。)

 


Restauro(修復、復元の意味)というキーワードを基にクロストーク。
伝統工芸の手仕事的なイメージではなく古きに新しさを組み合わす作品や職人の技。

Restauroするのはハコやモノだけではなく社会と生活に対する人々の思考。

 

木象嵌細工アーティスト望月さん、

そして、大阪八尾の突板業界の雄「安多化粧合板」の安多さんをお迎えしつつ、

シンプルハウスから設計プランナー大畑の三者により、このテーマを掘り下げていきます。

※ファシリテーター&合いの手役に安多化粧合板の橋本さんにもご参加頂く予定です☆

 

ゲストスピーカー

安多茂一

安多化粧合板株式会社 代表取締役

国内外の建築家、インテリアデザイナーから高い評価を受ける突板のスペシャリスト。
社会情勢を絡めた独特の視点によるデザイン分析、ロジカルなトレンドフォーカスには定評がある。

 


③ 12/9(土)【木象嵌のワークショップ】

① 13時~、②15時~/参加費4400円/定員6名

(ご予約頂くタイミングによってどちらの時間かを確定させて頂きます。)

 

望月さん指導の下、木象嵌を体験できるイベント。(約1時間半~2時間のワークショップ)

モチーフは花。実際のワークショップではもう少しパーツ数は少なくてデザインも大きいものを予定しております。(全体のサイズは8cm×8cmを想定)勿論お持ち帰り頂けます。

 

  

【作業内容】

①予めカットしたパーツをご用意しています。

②パーツの並べ替え
 
③焼いた砂による焦がしでの陰影表現(イタリア木象嵌の特徴的な技術)
 
※三枚目の写真の右が焦がし前・左が焦がし加工後