WORKS
ハコのある家|60
OUTLINE
- 所在地
- 大阪府
- 築年数
- 43年
- 面積
- 45㎡
- 工事費
- 680万円
- 工期
- 2ヶ月
※工事費・価格は施工当時の価格となります
DESCRIPTION
特徴はブルーグレー色のフリールーム。壁を梁から少し離してハコっぽくつくりました。
ゆくゆくは子ども部屋にするため、「子どもが出入りする様子を見守れるように」とキッチンの目の前に配置。キッチン側に空けた約1m×1mの正方形の窓がお子様とママを繋ぎます。同時にダイニングの圧迫感の解消にも一役買っていて、空間にメリハリが生まれました。
約50㎡という「狭い空間を広く使う」工夫もたっぷり。
リビングを中心に、DKへ、玄関へ、寝室へ、子ども部屋へ、洗面へ、トイレへと、すべての部屋にアクセスできるマルチ動線がポイントです。
一方、玄関はアプローチのような長細い土間スペースに。これはあえて「遠回り」動線にすることで、実際よりも広く感じることができるアイデアです。壁面が増えたことで、靴箱などの収納もたっぷり確保。
玄関からリビングへ入る途中にもあえて廊下をつくり、片側にクロゼット、片側に本棚を設けることで、「ウォークスルークロゼット」が完成しました。
クロゼットは当初、寝室につくろうと思っていましたが、扉を開けるスペースがない。そこで、「じゃあ、廊下側から開ければいい!」と、玄関からリビングへの通路側に扉を設けました。「実はその方が、寝ている人の邪魔にならず、帰ったらすぐに時間を気にせず着替えることもできて便利でした」と好評いただいて。逆転の発想ですね。
STAFF
無駄なスペースをなくす。という狭小住宅セオリーをとことん突き詰めた住まいです。
壁にたくさんのカラーを取り入れていますが、床と壁のトーンをあわせて散漫なイメージにならないように工夫しました。
ペイントパーティーで壁や天井をみんなで塗装。自分で塗った住まいはおおらかになれますね。
結構ペイントには貢献したので、お施主様と同じくらい思いいれのあるお住まいです。
45㎡という都会ならではの狭小住宅は逆に燃える物件。
全体の空間に対して見栄を張っているわけではありませんが玄関アプローチを広くとることでゆったりした雰囲気とメリハリをつけます。動線上には必ず廊下にならないように収納などの機能をプラス。
最大限に確保したリビングからは放射状にキッチンダイニング、寝室、将来の子供部屋ともなるプレイルームへ。
水廻りにもリビングからのアプローチで動線ラクラク、逆に狭さとは違う、適切な距離感を感じれる住まいとなりました。