WORKS
Rがつなぐ3人家族|67
OUTLINE
- 所在地
- 兵庫県
- 築年数
- 19年
- 面積
- 56㎡
- 工事費
- 500万円
- 工期
- 1.5ヶ月
※工事費・価格は施工当時の価格となります
DESCRIPTION
扉はなく、ゆるやかな曲線を描いた大きな開口部が、子供室とLDKをゆるやかにつないでいます。よく見ると、壁が厚い。この子供部屋、昔は屋外の駐車場スペースで、Yさんが購入した時には「増築」というカタチでピアノ教室として使われていました。
新築物件を探していたYさんですが、「このエリアでこの予算は無理」と中古物件にシフト。駐車場がないから悩みながらも、駅からの距離や校区、担当した不動産店さんの人柄もよく、この物件に決定しました。
「どうせなら、昔の駐車場の方がよかったのに」。増築したピアノ教室は中途半端で使い道が見つからず、最初はネガティブなイメージしかありませんでした。そこで提案したのが、この「Rでつなぐ」アイデア。完全な個室ではなく、LDKの延長ながらも、離れ的な感じ。子供が遊ぶ様子を見守れて、仲良し親子の距離感にぴったり。壁紙や床材をポップに仕上げたことで、Rのフレームにおさまる感じも素敵です。「ここは僕のお気に入りの場所。子供が大きくなったら、絶対僕の書斎にします!」ともくろむご主人。
そしてもうひとつ。子供室と「小窓」でつながっているのが、家事スペース。この小窓はもともと駐車場が見える窓だったのですが、ピアノ教室に改装した時にふさいでいました。それをまた開けて、灯り窓として復活。家事室につくった作業デスクに座って横を向くと、小窓越しに子供の顔が。反対側から「ママー!」と語りかける日も楽しみです。
家事室は、もともとキッチンがあった場所ですが、ダイニングやリビングが見えないのがイヤで、キッチンをLD側に大移動。収納たっぷりのキッチンカウンターを作り、二型キッチンとして活躍中です。キッチンからの見晴らしを考えて、構造上必要な壁を抜き、筋交いと梁で補強しつつ、デザインとして成立させました。床材はボルドーパインにブロンズ塗装をほどこし、素材感を楽しむYさん。大好きなブルーグレー色は壁やオリジナルドアに使っています。
STAFF
木造戸建てでは間仕切り壁などの構造部分を移動するのは難しいのですが、水廻りの移動がマンションと比べると容易です。そこをうまく考えていき、現代のライフスタイルに住まいを最適化させて頂きます。マンションでは味わえない戸建てならではの住み心地がありますね。
INTERIOR [ 上記の事例では以下の商品を導入しました ]
ブラインド
¥50,000
最後までYさんが悩んだのがキッチンの配置。壁付けキッチン+収納兼カウンターにすることでお料理に集中しつつ、振り返ればダイニング・リビングが見渡せます。今まで壁の中に隠れていて色白だった柱と梁は、フローリングに合わせて塗装し、空間に馴染ませました。くつろぐ・つくる・しまう、を1階にぎゅっと凝縮した事で暮らしやすい家に替わりました