WORKS
木工作家の整理せいとん|79
OUTLINE
- 所在地
- 大阪府
- 築年数
- 36年
- 面積
- 85㎡
- 工事費
- 910万円
- 工期
- 45日
※工事費・価格は施工当時の価格となります
DESCRIPTION
木工作家のSさん、「ものを整理して、生活を整えたい」と中古購入×リノベを選びました。Sさんは、建築・木工関係の本やパンフレットや作品、その材料、作業道具などものがいっぱい。どこに何があるのかわかっていません。「空き家にもの入れると行方不明になるので、ものに住所をつけてあげたい」とSさん。奥さまは「大好きな食器は、作家もの、お気に入り、いつも使うものと、思い入れや使い方もさまざま。気持ちにぴったりな置き場所を見つけて、生活を楽しむゆとりがほしいです」。方向は同じでも、気持ちがまったく違うのが面白いですね。
そこで。キッチン+ダイニングの一直線動線に平行して、壁一面にダイニングボードをつくりました。その長さ、実に6500mm。その上には、Sさんの作品や使い込んだ道具、お気に入りの食器がずらり。仕事ではウォールナットを使うことが多いSさんですが、「家自体はニュートラルにしたい」と、シナベニアやタモ、ラワンといった、クセのない素材を選択。「剥き出しコンクリートイヤ、塗装イヤ」という奥様のために、真っ白な壁紙で仕上げました。ホワイトウォッシュ仕上げのカバの無垢床とも相性がいいですね。
このSさんのおうちですが、美術館やギャラリーに入った雰囲気というか、空間のポテンシャルの高さを感じます。なぜかな、と思ったら、梁や柱の凸凹がほとんどない、「壁構造」がその理由のよう。シカクイハコだから、家具のタテラインも、フロスのストリングライトのヨコラインも、まっすぐな直線がすごく生きる。そして、軽やか。一方で分厚い壁が、空間に重みを与えます。すごく、不思議な感じですね。
「建築家にお願いすることも考えましたが、設計と現場(工務店)との関係やコスト管理に不安を感じ、マンションリノベが得意なシンプルさんにお願いしました。プランナー、コーディネーター、現場監督のみなさん、チームワークもよく、安心できました。ようやくもののアドレスができて、今、生活が整いつつあります」とSさん。この家で過ごすようになり、念願の早起きもできるようになったようですよ。
STAFF
INTERIOR [ 上記の事例では以下の商品を導入しました ]
アルミブラインド
¥200,000
四角いハコのスッキリしたお住まいですが、実はその箱のポテンシャルを下げないために(スッキリ感を落とさないために)リノベーションで色々と苦労した所が多かった案件です。
しかし出来上がりは白と木目が基調のこの美人さん。
S様との楽しいコラボレーションで出来上がったリノベーションです。