WORKS
4人家族のタイムシェア|102
OUTLINE
- 所在地
- 大阪府
- 築年数
- 35年
- 面積
- 74m²
- 工事費
- 800万円
- 工期
- 41日
※工事費・価格は施工当時の価格となります
DESCRIPTION
かわいい双子ちゃんがデスクに並んで座っています。でも実はここ、パパがオフィス使いしているワークデスクなんです。子供たちが帰るまで、パパはこのデスクで仕事をして、大きなテーブルで仕事の打ち合わせをします。
だからといって、ここがパパと双子ちゃんのスペース、というわけではありません。
とある休日。双子ちゃんは、LDKにあるホビーデスクでヒンメリを作っていましたが、「ユーチューブ見たい」ワークデスクへ、「宿題したの?」というママの一声で、大きなテーブルへと移動します。「ホビーデスクで創作をする」「ワークデスクで仕事・パソコンを見る」「大きなテーブルで打ち合わせ・宿題をする」と目的を決めて、4人家族が使いたい場所をタイムシェアするのがYさん流。この使いこなしこそ、究極のカスタマイズ=リノベーションです。
このリノベーションは、双子ちゃんの「新しいお風呂が欲しい」をきっかけに、前々からため込んでいた「不満」が噴出、それに向き合って実現しました。アウトドア大好きなYさん家族。キャンプやスノボー、ゴルフ、サーフィン、自転車。山のようなアウトドアアイテムが、別に借りていた駐車場4つに押し込められていました。「駐車場代もったいない」「遊びに行くたび、帰るたびに駐車場に寄るのもめんどくさいなあ」。そして1階工場+2、3階自宅なもので、パパは夕飯が終わると工場に戻って事務仕事、家族と顔を合わせません。「2階をオフィスにしたらいいんじゃない?」。
よく遊び、よく働きを家訓とするYさん家族。日々の動線が悪いため、それが発揮できませんでした。もっとよく遊び、もっとよく働くために、今回の大改革です。駐車場4つは思い切って解約→大量の荷物は玄関と1階工場と2階に振り分け、それぞれのアイテムにアドレスをつくりました。2階は、階段側をパパが仕事でも使うパブリックスペース、奥側をプライベートスペースにゾーニングしつつ、タイムシェア方式で、うまく空間を使います。以前は夜になると工場にこもっていたパパ、今は家族の気配を感じながら、事務仕事ができるようになりました。
「少し前なら、子供が仕事の邪魔になっていたかもしれません。でも、1ステージ終わった今だから、このカタチが実現しました」。お互いに邪魔しすぎず、ゆるやかにつながる感じがいいですね。
今は、決まったアドレスから遊び道具を取り出し、行って帰ってみんなで片付けて。「本当にストレスがなくなりました」と大喜び。便利になった反面、あまりの居心地のよさに、今は家族みんなで家でゆったり、もお気にいりです。
STAFF
1階が工場でもあるお住まい。玄関に入ると既設のスチール螺旋階段があるのですが、本来玄関ホール(丸い床)であったスペースは半分撤去し、土間収納スペースへ。
玄関部分で靴以外のアウトドア用品の収納や自転車も乗り入れれ、そのまま置けるようになりました。
2階に上がると天井が「フル撤去」された空間が解放感を出し、たくさんの人が上がっても狭さを感じさせません。ご主人様のワークスペースとお子様のスタディースペースも兼ねた空間はキッチンスペースからも繋がりがあり家族の絆をよりいっそう深めそうですね。
「クリスマスプレゼントは新しいお風呂がほしい!」お子様のそんな一言から始まったYさんのリノベーション計画。
でもお風呂を新しくするだけでは暮らし方は変わらないよね。ということでリノベの核は、事務所スペースと子供スペースを心地よく共有できるように、という流れへシフトしていきます。有孔ボードの壁はプライベート空間であるリビングとパブリックな事務所スペースをゆるやかにつなぎながら、窓からの自然光をリビングに取り込んでいます。
初めて自宅に伺ったときに双子ちゃんの作品がたくさんあり、それらを楽しく飾ったり、目に留まったりするようにしたいと思い、扉のない棚や有孔ボードを提案。お気に入りや家族の思い出が感じられるYさんらしいおおらかな住まいが出来上がりました。