WORKS
小家具の誘惑|129
OUTLINE
- 所在地
- 大阪府
- 築年数
- 42年
- 面積
- 75㎡
- 工事費
- 1060万円
- 工期
- 2ヶ月
※工事費・価格は施工当時の価格となります
DESCRIPTION
「阿倍野が大好き!」。開口一番、うれしそうに話すNさん夫婦。実は高校の同級生だというふたりの高校も、阿倍野にあるそう。「再開発でタワーマンションや商業施設が増えているけど、一歩路地を入れば昔ながらの町の趣も残る。そんな阿倍野を20年も見守ってきました」。そして、このマンションに不思議なパワーというか、親近感を感じる妻は、リノベしていない物件を待つこと3年。ようやく、手に入れます。リノベのテーマは「日本の小家具に合うリノベーション」。畳文化でつくられてきた和家具は、どれも小ぶりで愛らしくて。土間スペースにポツンと佇む、下駄箱とホウキとバスケット。SOHOの灯り窓のフレームと響き合う、水屋や机、小引き出し、椅子、バスケット。和室だったバルコニー側は、障子を残してインナーバルコニーをつくり、縁側のある応接間が誕生しました。「余白」と「つくり込み」のバランスで、小家具を空間に馴染ませる。そして、そのひとつひとつのシーンが、あっち曲がってこっちの隙間をすり抜けてつながる、空間構成もとてもユニーク。「大好きな町の大好きなマンションに、大好きな家ができました」。Nさん夫婦、とてもうれしそう。
STAFF
リノベーションをしてから家具などを考えていくパターンと、大好きな手持ち家具をうまくレイアウトするリノベーションの二種類がありまして、こちらの事例は代表的な後者のパターン。空間構成やテイストも絞られた中で、更にリノベーション空間だからこそ実現した豊かなインテリアだと感じさせて頂けます。インテリアが好きであれば最終的にそうなるのでは?上級者ならではのリノベーション事例として細部をご覧頂ければと思います。
INTERIOR [ 上記の事例では以下の商品を導入しました ]
ダイニングとチェア2脚
¥260,000
阿倍野という商業施設に囲まれた場所イメージでしたが、一歩路地が変わるだけでこんなレトロなマンションもあるのだと新鮮でした。木部の部はお手持ちの小道具色目を入れつつ、全体的にはシンプルな空間です。小道具があってこそのご自宅になりました。