WORKS
完全二世帯住宅のトランスフォーム|135
OUTLINE
- 所在地
- 兵庫県
- 築年数
- 20年
- 面積
- 100㎡
- 工事費
- 1480万円
- 工期
- 80日
※工事費・価格は施工当時の価格となります
DESCRIPTION
ママの実家は、もともと両親と祖母が住む、完全分離型の二世帯住宅。祖母が老人ホームに入って6年、「あいてて、もったいないから」と、家族で住むことになりました。しかし、すべてが祖母仕様。トイレ・洗面・浴室はアコーディオンカーテンで仕切られただけのバリアフフリー。DK以外に個室は2つ、当時受験生だったお姉さんが1部屋占領していたため、17歳だった妹さんは、「当時は2階の踊り場で勉強して、両親の間に挟まって寝てたんです!」と衝撃のカミングアウト。8年の間に娘たちも独立し、そしてようやくリノベーションです。実は親世帯の2階には、4つも個室があるそうで。「母から2階の2部屋使ってもいいよとお許しが出ました」と、親世帯と子世帯の間の「壁」を開口。3つの収納が合体したウォークスルークロゼットを通り抜けると、寝室へ、SOHOへ、親世帯の部屋へとどんどんつながりました。二世帯住宅、トランスフォームです。そして1階は、回遊動線は残しつつトイレ・洗面・浴室を独立、リビングを広くとれるよう再配置。LDKの入口には季節のアイテムや子供の作品をデコレーションできるよう、奥行きのない棚を設計。キッチンはパパとママが一緒に料理ができるよう、キッチンカウンターを造作したり、家電置き場の向きを工夫したり。整理整頓が苦手なママのために、ファイルを入れる棚ごと収納できるクロゼットを設計。フロートタイプにすることで、圧迫感解消です。そして、「ゆくゆく、ヨガや英語教室がひらけたらいいな」と、LDKをロールスクリーンで間仕切れば、好きなタイミングで、私的なダイニング、公的なスタジオや教室に早変わり。動かしやすい家具を選んでいるのもポイントです。
STAFF
H様がイメージする間取り内装など、イメージ写真を貼ったりメモしたり…思いが詰まったノートを見せてもらいながらお打合せしたことが印象的でした。事例写真には写っていませんが、窓まわりには出入りがあるところはカーテンを使用し、それ以外は「プリーツスクリーンのツインスタイル」を使用しています。シースルー生地と厚手生地を使い分けることで、外からの視線を遮りながら、日の光を室内に取り込むことができる窓まわりです。柔らかく光を取り込み、障子のような上品な採光を演出してくれるのもプリーツスクリーンの良さです。
INTERIOR [ 上記の事例では以下の商品を導入しました ]
ダイニングセット
¥¥261,580
ソファ
¥¥73,568
カーテン(窓まわり)
¥980,000
2世帯住宅は完全分離が良い時、気配を感じられる距離感でいたい時などお互いの年齢やご家族との付き合い方によって様々です。
トランスフォームすることでH様ご家族にとっての最適解が生まれました。水廻りの大移動で動線も最適化。
欧米ではご自身でお家に手を入れて住まわれる習慣なので、ご主人様は工事中は職人さんの作業など興味津々。現場管理の谷とは言葉は通じなくても、完全に心が通っている様子にほっこりしました。
日本人も家に愛着を持って大切に住み継いでいきたいものですね。