WORKS
畳フリースタイル|141
OUTLINE
- 所在地
- 大阪府
- 築年数
- 35年
- 面積
- 70㎡
- 工事費
- 1025万円
- 工期
- 82日
※工事費・価格は施工当時の価格となります
DESCRIPTION
入った時に思わず「うわーー」と声をあげてしまったこのリノベ物件。通常LDKのあるベランダ側に、畳がドーンと。ど迫力で広がっていたからです。「結婚してからずっと私たちはちゃぶ台生活でした。すぐにゴロゴロできて手を伸ばすとなんでも手が届く、そんな生活が私たちらしいね」と、リノベのテーマは「畳のあるラクチン生活」に決定です。ただ畳といっても、琉球畳を使うような和モダンな雰囲気は違うし、完全な「和」にしたいわけでもない。「畳の空間」「ほどよい生活感」「木のぬくもり」この3つをうまく融合させたかったそう。最初は独立した「畳の部屋」を提案されたのですが、どうもイメージと違う…。「もっとこう、ドカンと畳が広がる、道場みたいな?」という夫の言葉から、このプランの誕生です。「コレです!コレ!」と思わず叫んだという妻。「その時の胸の高鳴りを今でも覚えています」。実はこの畳、マンションサイズに合わせて少し小さめにカスタマイズ。畳と周辺との境目は、畳の周囲を板張りにすることでうまく「融合」できました。ベランダ側は縁側みたいですね。味わいのある水屋やTVボードなど、家具は最小限。道場にぴったりな大きなテーブルは、古道具屋さんで一目惚れしたダイニングテーブルの脚をカットして座卓にリフォーム。和室時代の障子や戸棚もうまく馴染みます。ふたりのコレクションの漫画やレコード、ガンプラを飾る大きな本棚や、サバゲー好きな夫のために趣味兼仕事部屋もつくりました。結婚して10年越え。ふたりの生活様式が確立したこのタイミングでのリノベーション、大正解ですね。
Mさんのお話を伺って、思い浮かべたのはサザエさんちの茶の間です。
ちゃぶ台を囲んでの食事、野球のナイターを観戦しながら洗濯物を畳んだり、晩酌したり。
目指したのは1つの「間」をあいまいな時間軸で使う、合理的でありながらゆるい暮らし方。
固定の家具は畳の回りの檜板に配置、畳スペースはゴロンとできるように広く設計しました。
畳スペースからアクセスできる書斎兼寝室は灯り窓を採用し、ほどよい距離感で仕事に集中できます。
「食事はダイニングテーブルで、リビングにはソファを」そんな固定概念にとらわれず、本当に居心地の良い空間は何か?追求した座・畳ライフです。