WORKS
ナナメ天井を眺めて、クウ・ネル・笑う|148
OUTLINE
- 築年数
- 36年
- 面積
- 70.00㎡
- 工事費
- 1540万円
- 工期
- 101日
※工事費・価格は施工当時の価格となります
DESCRIPTION
最上階で眺めるのは眼下の眺望?いえいえ、目覚めてすぐ、眺めるのはナナメの天井。そしてダイニング側からナナメ天井を眺めながら、朝ごはんを食べて1日が始まります。
築37年のマンション最上階にお住まいのN様。設備機器の老朽化を機に、リノベーションを考えるようになります。複数のリノベーション会社を検討している最中、たまたま、同じマンション内でシンプルハウスのリノベーション完成見学会が開催されると知り、参加してみることに。
「シンプルハウスさんは、仕上がりがちょっとおとなしめの印象だったんだけど。担当者と話をしているうちに相談しようかと思うようになったんです」ご自身の考えるリノベ像を実現してくれそう、どこに依頼をするかお悩みでしたが話をしてみることで、心が動きました。
「天井の高さを生かしたい」N様にはこんな夢が。最上階は他の階よりも躯体の天井が高く設計されており、天井下地を外すと剥き出しのコンクリートの壁と共に、広い空間が顔を出します。その空間を利用して、戸建てのような傾斜した天井を作ることができるわけです。
生活導線の整理も必要でした。リビングの一角に天井小屋裏収納があり、その下にタンスを並べていたので、収納スペースとリビングの境界が無い状態でした。その隣に布団を敷いて就寝、起きたらまた布団を片づけて。
リビング側、息子さんの部屋側と繋がったウォークスルークローゼットを作り、寝室スペースはパーテーションで廊下と区切ります。落ち着き感をもたらすために天井を低く、壁で仕切らずとも天井の高低差で空間を区分けします。「朝起きてベッドから降りるときがとても気持ちいい!」片づけの煩わしさから解放されるのはもちろんのこと、目覚めたら高い天井があることに自然と笑みがこぼれます。
壁に囲まれていた独立型の対面キッチン。当初は壁の無い対面キッチンをご希望でしたが、キッチンをL字型にするアイデアでLDKをゆとりのある空間に。寝室を分離させずにパーテーションと低い天井で、LDK+寝室を広々と見せます。なんと言っても圧巻なのは、ダイニングテーブルから眺めるナナメ天井。さえぎるものが何もなく、見惚れてしまう空間の美しさなのです。
「この連休はどちらかにお出かけですか?」その質問に対して「家が心地良過ぎて、どこかに出かけたいって気分にならなくなったんです」外へお出かけして、得られる充足感より、丁寧に考え選んだものとの暮らしに、心が満たされる日々のようです。